1人~2人向け脱煙機能付き喫煙ブース 「シガーProX-BD-SS, S」

1人~2人向け脱煙機能付き喫煙ブース 「シガーProX-BD-SS, S」

「脱煙機能付き喫煙ブース」の技術的基準を換気・脱臭装置「Qポット」の設置でクリアした1人~2人向け脱煙機能付き喫煙ブースです。

「シガーProX-BD-SS, S」 標準仕様書(2024.3.4.)

 

Qポット使用動画

※吸引の様子をわかりやすくするためにドライアイスを置いています。

換気・脱臭装置「Qポット」とは

2020年4月より施行された改正健康増進法において、たばこは喫煙室で吸う事がこれまでの努力義務から義務となりました。
そして施設の区分や事業の類型、場所ごとに禁煙区域や各種喫煙室の設置が明文化され、既に設置済みの多くの喫煙室(喫煙専用室)においても、受動喫煙防止対策として新たな技術的基準に準拠させていこうとする動きが加速されています。

 

喫煙専用室の技術的基準(健康増進法施行規則第16条)は次の3点です。

①壁や天井等によって区画されたものである事
②喫煙室内のたばこ煙の混じった空気は屋外排気とする事
③その排気量は、出入口において喫煙室外から喫煙室内に流入する空気の気流速度が0.2m毎秒以上である事

 

上記に伴い、これまでの浮遊粉じん濃度基準や一酸化炭素濃度基準は撤廃され、これまで喫煙室内に設置されていた循環型の空気清浄機や脱臭装置の必要性は無くなりました。

また新たに喫煙室を設置する際、上記基準の②屋外排気や③出入口での-0.2m毎秒以上をクリアするために設備工事が必要となる場合、建物所有者の許可や多額の工事費用など、喫煙管理権原者の責めに帰することが出来ない事由で喫煙室が設置できない場合、経過措置として所定の技術的基準を満たす喫煙ブース(脱煙機能付き喫煙ブース)であれば、部屋の中に設置することが認められることとなりました。

 

「脱煙機能付き喫煙ブース」の技術的基準は次の3点です。

①ブースから排出された気体に含む総揮発性有機化合物(TVOC)の除去率が95%以上である事
②ブースより排出される気体における浮遊粉じんの量が0.015mg/㎥以下である事
③出入口において、ブース外からブース内への空気の気流速度が0.2m毎秒以上である事

 

「Qポット」の開発目的

換気・脱臭装置「Qポット」は、従来型の活性炭脱臭装置「シガーPOT」だけではTVOCの95%除去がクリア出来ない為(風量5㎥/minにおける臭気除去率87%)、この脱臭装置からの排気を同レベルの脱臭能力を持つ装置に吸引させることによって除去率95%以上をクリアすべく、開発した活性炭脱臭装置です。(実用新案登録 第3222280号, 第3228409号)
この2種類の活性炭脱臭装置を専用ブース内に組み込むことにより、排気基準をクリアできる「脱煙機能付き喫煙ブース」が実現できます。

※1~2人用の小型の喫煙ブースの場合は、煙の量が少ないため、性能試験を行った結果、「Qポット」だけで技術的基準値をクリアすることがわかりました。

 

「Qポット」の喫煙専用室への適用

喫煙室においては、従来より「出入口において室外から室内に流入する空気の気流が0.2m毎秒以上あること」が推奨されてきたため、一般的に部屋の天井排気ファンを増強した喫煙室が多く存在しております。 しかしそれでも喫煙室内の臭いは無くならず、人の出入りに伴って周辺に臭いが漂っていたり、3次喫煙を誘発しているケースが多々あります。

この原因として考えられる事は、喫煙室内は給気やエアコン、循環型の喫煙用空気清浄機等で乱流状態にあり、非常に軽いガス状物質のたばこ臭気は部屋中に拡散してしまい、一部は部屋の隅や床面近くに滞留してしまい、天井や部屋の上部に取り付けた換気扇では排出しきれないのだと思われます。
この現象を解消するため、「Qポット」を床に置き、部屋の隅や下部に“よどん”でいる臭気を吸引させ、取り付けた煙突で換気扇近くに放出させれば優先的に浄化された空気を屋外に排出することができます。 広い部屋に対しては「Qポット」を複数台置き、新たな気流を作り出すことで、“よどん”だ空気を効率よく屋外に吐き出し、喫煙室内の換気を促進させることができます。

 

「Qポット」の利便性

1. 置くだけ → ダクト工事不要
2. 小型  → どこにでも置ける、場所を取らない、局所に配置できる
3. 省エネ → 消費電力  30W/台
4. 人感センサー → 無人後最大40分で停止(時間調整ツマミ付)、連続運転も可
5. 自己消火式吸殻入れ付き丸型テーブル → 灰や吸い殻をまき散らさない
6. 分散設置 → 広い空間に対応可、ダクト配管不要
7. 連結運転 → 最大6台同時に起動・停止、コンセントは1ヶ所で可
8. メンテナンス → 活性炭カートリッジの交換は年1回でOK

 

「Qポット」の活用

1. 換気の促進 → 部屋の中の“よどん”だ空気を強制排気し換気を促進させる
2. 臭いの除去 → いやな臭いを活性炭の吸着力によってワンパスで除去する
3. 有害ガスの除去 → 活性炭の吸着力によって有害ガスの濃度を基準内に下げる
4. 粉塵の除去 → HEPAフィルター取付けることで粉塵を除去する

 

「Qポット」の適用場所

1. 空気質の改善
・脱臭 (喫煙室 脱煙機能付き喫煙ブース 屋外喫煙所 調理室 食品倉庫 更衣室 おむつ室 カビ臭い部屋 クツ置場 ゴミ置場 骨董品展示場 実験動物室 等)
・有害ガスの除去 (印刷工場 フィルム倉庫 塗装工場 化学実験室 解剖準備室 等) 2. 感染症対策 ・換気促進 (保育園 幼稚園 専門学校 避難所 商業施設 娯楽施設 介護施設 クリニック 等)

 

「Qポット」に使用する活性炭

「Qポット」のステンレス製カートリッジ(外形φ350×500H or φ300×500H)の中には、通常の活性炭に比べ比表面積30%以上の吸着能力の大きい、新開発のVOC用高性能ヤシ殻破砕炭(v-DAC)を採用しております。

 

メンテナンス

「Qポット」のメンテナンス頻度は、フィルター関連が2回/年、活性炭の交換が1回/年です。
これはフィルターや活性炭の目詰まりによって処理風量が減少するのを防ぐためです。
活性炭の交換作業は、使用済み活性炭入りカートリッジを取り外し、新しい活性炭入りカートリッジと入れ替えるだけですので簡単です。
使用済みヤシ殻活性炭は、工場に送り、カートリッジから抜き取り、再生処理を行うことで新たな用途に活用することができますので、環境に優しいサステナブルな素材であると言えます。

 

1人~2人向け脱煙機能付き喫煙ブース 「シガーProX-BD-SS, S」