活性炭の再生

活性炭の再生とは使用済み活性炭の吸着能力を回復し、再使用できる状態にすることである。

活性炭に吸着している物質(吸着質と呼ばれる)が脱離しやすいように活性炭の環境を整える処理をすることで、吸着質を脱着、あるいは分解し、活性炭の吸着性能を回復する。再生効果のよい活性炭は、ヤシ殻炭、パーム核炭、ある種の石炭を原料とした破砕活性炭などである。

産業公害防除に対する活性炭の応用が活発化するのに伴い、こうした廃活性炭の再生問題が注目をあびるようになった。

これには原料資源の確保の問題と、経済性・環境保護の問題などが関連する。

原料資源の確保は、すぐれた活性炭を経済的に製造するために不可欠であるが、原料資源は世界的にいって限られた地域に偏在しているのが現状である。

一度使用して吸着性能が低下した廃活性炭を効果的に再生し、循環使用することができれば、この原料問題が国際的に著しく軽減され、活性炭の価格も実質的に低廉になるという効果が期待できる。

再生方法は薬品再生法、脱着再生法など様々あるが、実際には再賦活と呼ばれる、高温熱分解と酸化性ガスによる再生法(熱再生)が一般的である。